こどもの「好き」を大人が決めてない?服選びから育む、自己決定と自分らしさ

「こっちの服の方が似合うよ!」「その組み合わせ、変じゃない?」「こっちの方がかわいいと思うよ!」
子どもの服選びで、こんな言葉をかけたことはありませんか?
もちろん、悪気があるわけではありません。
似合う服を着てほしい。失敗してほしくない。周りから変に思われてほしくない。
そんな親心から、つい口にしてしまう言葉だったりします。
でも、ちょっと考えてみたいんです。
その服は、誰の「好き」で選んでいるのでしょうか?

子どもには、子どもの「好き」がある
大人から見ると、ちょっと不思議な色合わせ。
季節感が合っていないように見える服。
何日も続けて着たがる、お気に入りの一着。
大人はつい「もっと似合う服があるのに」と思ってしまうかもしれません。
でも、子どもにとっては、「この色が好き!」「これを着るとワクワクする!」「今日はこの服の気分!」そんな大切な気持ちがあるのかもしれません。
大人の考える正解と、子どもの好きは、必ずしも同じではありません。
そして、その違いこそが、その子らしさの一つなのだと思います。

服選びは、自分で決める小さな練習
今日、何を着たい?どんな色が好き?どんな自分でいたい?
洋服を選ぶという日常の何気ない行動には、自分の気持ちに気づき、考え、選ぶ機会があります。
自分で選んでみる。実際に着てみる。「やっぱりこっちが好きだった!」と感じることもあれば、「思っていたのと違ったな」と思うこともあるでしょう。
それも含めて、自分の選択を経験すること。
こうした小さな積み重ねが、自分の考えや好みを知るきっかけになります。
私は、服選びも自己決定を経験できる身近な機会の一つだと考えています。

「それ変じゃない?」の代わりにできること
では、大人は何も言わず、子どもの好きなようにさせればいいのでしょうか?
私は、そうではないと思っています。
季節や気温に合った服装、安全面、学校や行事での服装の決まりなど、大人が伝えるべきこともあります。
大切なのは、大人の考えを一方的に正解として渡すのではなく、一緒に考えること。
例えば、
「こっちの服の方が似合うよ」
↓
「今日はどっちが着たい?」
「その組み合わせ、変じゃない?」
↓
「その色が好きなんだね!」
「こっちにしなさい」
↓
「どうしてそれを選んだの?」
ほんの少し言葉を変えるだけで、子どもが自分の気持ちを話せる機会が生まれます。
理由を聞いてみると、大人が知らなかった子どもの価値観に気づくこともあるかもしれません。

「似合う」は、好きなものを諦めるためのものじゃない
私はイメージコンサルタントとして、これまで3,000名以上の方の服選びに関わってきました。
パーソナルカラーや骨格診断、顔タイプ診断などを通して、似合う色や形を知ることは、もちろん大切です。
でも、診断結果がその人の正解になるわけではありません。
私が大切にしているのは、「私はこれが好き!」という、その人自身の気持ち。
好きな色が似合う色と違ったとしても、諦める必要はありません。
好きな服があるなら、どうすれば自分らしく着られるのかを一緒に考えればいい。
似合うを知ることは、自分の選択肢を狭めるためではなく、広げるためのもの。それは大人も、子どもも同じです。

服から始める、自分らしさとキャリア教育
私が学校などで外見や自己受容についてお話しする際にも、大切にしていることがあります。
それは、誰かが決めた正解に自分を合わせることではなく、自分自身について考える機会をつくること。
服装や外見は、子どもたちにとって身近なテーマです。
だからこそ、そこを入口に、「自分は何が好きなんだろう?」「自分はどうありたいんだろう?」「人と違うって、どういうことだろう?」
そんな問いを一緒に考えていきたいと思っています。
将来の進路や仕事を選ぶとき、子どもたちはさまざまな選択に向き合います。
そのときに、自分の気持ちや価値観を知り、自分なりに考えることは大切です。
服選びが、そのすべてを育てるわけではありません。
でも、毎日の小さな選択を通して、自分の「好き」や「こうしたい」に気づくことはできます。
私は、そんな身近なところから始まるキャリア教育も大切にしていきたいと考えています。
子どもの「好き」を、まずは聞いてみよう子どもの選んだ服が、大人の好みと違っていてもいい。
似合うと思う服が、親子で違っていてもいい。
大切なのは、どちらかの正解を押しつけることではなく、お互いの考えを知ること。
今日から、ほんの少しだけ。「それよりこっちがいいよ」の前に、「どうしてそれを選んだの?」と聞いてみませんか?
洋服から人生を豊かに。
自分で選んだ服を着て、「今日の自分、なんかいいじゃん♡」
そんな経験を、子どもたちにもたくさんしてほしいなと思います。
年齢を重ねるほど、自分らしく。
その土台となる小さな選択を、子どもの頃から大切にしていきたいですね。

学校・PTA・行政関係者の皆さまへ
外見から始める、
自分らしさを育む学び。
洋服や色、第一印象を入口に、自分の魅力や価値観に気づき、自己理解・自己表現を深める講座を行っています。
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emistyle|イメージコンサルタント 大倉恵美







